xml サイトマップを Google ウェブマスター ツールに登録している人は星の数ほどいるでしょう。筆者を含めて SEO 意識高い系の人は 100% と断言できます。でも動画サイトマップを登録している人は少ないのでは ないでしょうか。飛び込もう。ブルー オーシャンに。
尚、動画サイトマップの基本事項については以下の Google ウェブマスター ツール ヘルプをご覧ください。
記事の目次
結果を確認するまでの流れは以下です。
- 動画サイトマップを用意する
- Google ウェブマスター ツールで動画サイトマップをテストする
- Google ウェブマスター ツールで動画サイトマップを送信する
- クロールの統計情報(動画サイトマップ送信後)
- インデックスの状況(動画サイトマップ送信後)
動画サイトマップを用意する
筆者は自前で自動生成ツールをコーディングしました。YouTube + WordPress の場合はプラグインも選択肢になるかも知れません。
Google ウェブマスター ツールで動画サイトマップをテストする
事前にテストして、叱られたら直しましょう。Google 先生に逆らうことは許されない。逆らっても いいけど、天に唾するてヤツです。筆者のテストではエラーが 2件でした。
送信した動画サイトマップ(サンプル)
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9" xmlns:video="http://www.google.com/schemas/sitemap-video/1.1"> <url> <loc>http://mydomain.xxx/how-to-add-watermark-to-mp4-video-with-aviutl/</loc> <video:video> <video:thumbnail_loc>http://i.ytimg.com/vi/jBSFTTZXeAo/hqdefault.jpg</video:thumbnail_loc> <video:title>ウォーターマークのサンプル(watermark demo)</video:title> <video:description>ウォーターマークのサンプル動画です。</video:description> <video:player_loc allow_embed="yes" autoplay="ap=1">http://www.youtube.com/v/jBSFTTZXeAo</video:player_loc> <video:duration>31</video:duration> <video:rating></video:rating> <video:view_count>31</video:view_count> <video:publication_date>2014-09-12T17:01:35+00:00</video:publication_date> <video:category>HowTo</video:category> <video:uploader></video:uploader> <video:live>no</video:live> </video:video> </url> </urlset>
エラーの内容と対処
- #1 許可されていないURL
- URL がローカルのテスト環境のままでした。これは怒られても仕方ない。正しい URL に修正しました。サイトマップで送信できるのは、ログイン中の Google ウェブマスター ツール アカウントで「サイトの確認」が済んでいるサイトのページだけです(詳細)。ただし、動画ファイルの場所(video:content_loc)は、クローラーがクロールできるなら どこでも OK のようです。
- #2 タグの値が無効です
- video:rating タグは中身が無いとエラー。タグごと消去しました。
video:uploader タグは中身がなくてもエラーにはなりませんでした。
Google ウェブマスター ツールで動画サイトマップを送信する
テストでエラーがなくなったら送信します。色んな事情でエラーが解消できなくても、とりあえずは送信して問題ないと思います。致命的でなければクロールしてくれるだろうし、部分的なエラーなら送信しないよりはプラス。マイナスになることはないと思います。
クロールの統計情報(動画サイトマップ送信後)
動画サイトマップを追加送信してから 1ヶ月と少し経過した時点のクロールの統計情報です。(当サイトとは別のサイトです)
動画サイトマップを追加送信後、クロールされたページ数がぐっと増えて、その後も それ以前に比べてクロールされるページ数が増えています。まだ公開してから間もないサイトなので、これはありがたいですね。
Google は動画専門のクローラーがあるので、通常のクローラーに動画クローラーが加わったために増加していると推測できます。
インデックスの状況(動画サイトマップ送信後)
新たに「動画」というグラフが追加され、インデックスの状況が確認できます。
#2 /video-sitemap.xml が動画サイトマップです。
「ウェブ」の「送信」が 14 で、「動画」の「送信」が 43 なのは、1ページに複数の動画を掲載しているからです。
総ページ数のカウントは、通常のサイトマップと動画サイトマップで同一のページを送信しても、別々にカウントされて合計されます。例えば以下の場合、サイト上のページ数は 5 ですが、送信したウェブページ数は 8 となります。
動画を掲載したページは 1粒で 2度おいしい? のかも知れません。
#1 /sitemap_index.xml(通常のサイトマップ)の送信ページ
AAA.html BBB.html CCC.html DDD.html EEE.html
#2 /video-sitemap.xml(動画サイトマップ)の送信ページ
BBB.html CCC.html EEE.html
通常、動画を掲載した新しいページを新たに公開して Google がサイトマップを処理(認知)してくれると、「ウェブ」(Submitted)の数が増えます。その後、お気に召されるとインデックスされて、「インデックスに登録済み」(Indexed)の数が増えます。
「処理日」が異なることから分かる通り、通常のサイトマップと動画サイトマップは、この流れが独立しています。流れは独立していますが、今のところ、同じページが片方だけでインデックスされて もう片方ではインデックスされない、という事象は起きていません。(上のスクリーン ショットで動画サイトマップは「ウェブ」14、「インデックスに登録済み」13 となっていますが、このあと無事に「インデックスに登録済み」も 14 になりました)
まとめ
ページ数がダブルでカウントされるのは意外でした。なんだか得した気分です。動画サイトマップを送信すると、得した気分になれる。そんなどうしようもない締め括りで良いわけがない。ちゃんとまとめよう。
動画サイトマップで送信した情報は検索結果に影響する
動画サイトマップの要素の多くは省略可能ですが、指定されたメタデータは、Google が動画の検索結果の改善や、動画を検索結果に取り込みやすくするために利用することができます。
動画サイトマップを送信することでクロールされるページ数が増える
本稿の「クロールの統計情報」に記載した通りです。クロールされることの重要性はバズ部先生が書いています。
- SEO内部対策で行うべき20の事(バズ部)
ページ数がダブルでカウントされるので得した気分になる
やっぱり気分も大事だ。